アンプティサッカー、W杯戦士が九州チーム発足 FC九州バイラオール、「地元から代表選手を」

西日本新聞

 病気や事故で片足、片手を失った人がつえを支えにプレーする「アンプティサッカー」の日本代表、加藤誠さん(28)=大分県別府市=が中心となり、九州で初めて、全国で3番目のチーム「FC九州バイラオール」を結成し、9日、同県日出町で初練習をした。

 加藤さんは小中高とサッカー部。2007年、福岡県内での交通事故で左膝から下を切断した。10年7月、義足の技師から「代表になれる」と同サッカーに誘われ、映像で見た強烈なシュート、ヘディングなど思った以上の迫力に魅せられた。東京のチームに加わり、同年10月のワールドカップ(W杯)アルゼンチン大会に九州からただ1人の代表として出場した。

 5戦全敗だったが数千人の観衆の前での真剣勝負に感激し、今年8月にチームを立ち上げた。この日の初練習で5人のメンバーが初めて集合。東京のチームも加わり、試合形式で練習をした。

 バイラオールはスペイン語で、フラメンコの男性の踊り手を指す。メンバーの鹿児島市出身で東京都の会社員、上中進太郎さん(37)は「九州でアンプティを広める」。福岡市中央区の会社員、安藤裕介さん(24)は「日の丸を背負いたい」と意欲は十分だ。

 来年のW杯はイランで開催される。加藤さんは「12月の日本選手権を制し、W杯に代表を送り込みたい」と意気込んでいる。(三重野諭)

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