障害者に公正な事故補償を 福岡市で制度改正訴えるシンポ

西日本新聞 ふくおか都市圏版

「障害があることを理由に、補償が受けられないのは差別」と訴える横藤田誠教授 拡大

「障害があることを理由に、補償が受けられないのは差別」と訴える横藤田誠教授

 障害者が事故に遭った際に、既存の障害の程度によって補償金が受け取れないのは不当として制度改正を訴える市民団体「すべての障害者への公正かつ平等な事故補償を求める会」は8日、福岡市中央区六本松の県弁護士会館で初めてのシンポジウムを開いた。約50人が参加し、制度の問題点を考えた。

 久留米市の特別支援学校で2012年、生徒だった脳性まひの河村啓太さん(21)が給食を喉に詰まらせ、心肺が一時停止。表情によってできた意思疎通が事故後はできなくなったが、学校事故での災害共済給付制度を運営する日本スポーツ振興センター(東京)からの見舞金は支給されなかった。障害の程度がもともと最重度であり、より重度になったとは算定できないことが根拠で、福岡地裁久留米支部の判決でも「制度は合理的」と退けられた。

 シンポジウムでは、代理人の八尋光秀弁護士が、支給の算定には、障害者の個別の実情に合った枠組みが必要だと指摘。「この裁判が個別の問題で終わるのではなく、多くの人に問題提起し制度改正につなげたい」と訴えた。

 基調講演では広島大大学院教授で自身もポリオ(小児まひ)を患う横藤田誠教授が「個人の尊厳に関わる問題。最高裁で制度改正について判断されるべきだ」と話した。

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