冠水の町 日常一歩ずつ 孤立の病院13日ぶり外来診療 佐賀・大町町 

西日本新聞 社会面

 九州北部を襲った記録的大雨で周囲が冠水し、一時孤立状態にあった佐賀県大町町の順天堂病院が9日、外来診療を再開した。病院内も浸水し医療機器などが損傷したが、13日ぶりに本格的な運営開始に至った。佐賀県は同日、病院近くの鉄工所から周辺に流出した油の回収が、10日にも完了する見通しとなったと発表した。

 順天堂病院には朝から、診療再開を待ちわびた多くの患者たちが訪れた。入院患者との面会も全面的に再開した。内科を受診した同町の森勇さん(84)は「休みの間、体調は問題なかったが、地域唯一の医療拠点なので再開して安心した。飲み薬を処方してもらい、先生の顔も見られてほっとしたよ」と笑顔で話した。

 県医務課などによると、油を含んだ水に漬かって装置が故障したエックス線やコンピューター断層撮影(CT)、内視鏡の検査はできない状態が続いている。

 病院は、8月28日から周囲の冠水で外来診療を中止。病院内と併設の老人保健施設では、入院患者や入所者ら約180人が30日まで孤立状態となった。

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