軍事について調べていたら驚いた…

西日本新聞 オピニオン面

 軍事について調べていたら驚いた。ロシアが現在開発している極超音速ミサイルシステム「アバンガルド」のスピードはマッハ20だという。マッハ20!

▼これで思い出したのが1960年代の人気テレビアニメ「スーパージェッター」の主題歌の一節である。「マッハ15のスピードだ」。未来からやって来た主人公の少年が操る空飛ぶ車「流星号」の速度が「マッハ15」の設定だったのだ。ロシアの新兵器はそれより随分速い

▼「ジェッター」の作者が50年余り前に「マッハ15」の能力を設定した時、具体的に「どのくらい速いか」と計算してみたわけではないだろう。単に「とてつもない能力」として決めたのだと思われる。当時はSFの世界だった「とてつもない」を最新の軍事は追い越そうとしている

▼ちなみに米国の最大級原子力空母の出力は二十数万馬力だそうだ。10万馬力を誇っていた「鉄腕アトム」の2倍以上なのである

▼国際社会では今、人工知能(AI)を搭載した兵器の是非が議論されている。人間の命令でなくAIが自らの判断で標的を選び攻撃する兵器となれば、これはもうほとんど「ロボット兵士」であり、かつてのSFの領域だ

▼それにしても、と嘆息する。これほどの科学技術の力を、破壊や殺傷のためではなく、人の命を救い生活を豊かにする研究に集中して使い、結実させたらどんなに良いか、どうしてそれをしないのか、と。

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