【きょうのテーマ】「漫画のまち」北九州を体験 ミュージアムで魅力を知り、まち歩きも楽しむ

西日本新聞

 北九州市は、たくさんの漫画家を生んだ「漫画のまち」です。その魅力を紹介する北九州市漫画ミュージアム(同市小倉北区)を、第10期のこども記者たちが取材し、漫画ゆかりの場所をめぐる「まち歩き」を体験しました。

【紙面PDF】きょうのテーマ=「漫画のまち」北九州を体験

 北九州市漫画ミュージアムに入ると、北九州市で育った漫画家、松本零士さんの作品「宇宙海賊キャプテンハーロック」の人形が迎えてくれた。かっこいいハーロックと一緒に写真を撮影できて、うれしかった。
 企画係の新庄陽子さんと図書担当の原田佳織さんの案内で館内を見学した。漫画家の仕事机の実物があり、漫画ができるまでを説明するパネルもあった。北九州市と漫画の関わりを映像で学ぶコーナーもあった。それによると、北九州市は文化や芸術が入ってくる「九州の玄関口」に当たり、製鉄所などの工業も盛んだったため、約100人の漫画家を生んでいるそうだ。
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 「漫画タイムトンネル」というコーナーでは、太平洋戦争が終わった1945年から現在までの漫画本がずらりと並んでいた。私たちは手に取って、ページを開いてみた。ロボットやスポーツなどの古い漫画は「父も母も知らないもので、なんだか新鮮な気持ちになった」(西田記者)。
 私たちが一番びっくりしたのは、約5万冊の漫画を自由に読める閲覧ゾーン。ソファが置かれ、マットが敷かれていて、寝転んで読んでいる人もいた。「なぜ、こんな空間をつくったのですか」と質問すると、新庄さんは「わが家のようにくつろいで読んでほしいからです」と話してくれた。
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 続いて、私たちはミュージアム制作の豆本マップ「北九州マンガ散歩」を作った。地図や漫画が描かれた紙をはさみで切り、折り曲げ、のりではった。約1時間で完成させた豆本を持って、漫画ゆかりの場所をめぐる「まち歩き」をした。
 ミュージアムから外に出ると、近くの歩道に松本零士さんの代表作「銀河鉄道999(スリーナイン)」のヒロイン、メーテルを描いたマンホールのふたがあった。JR小倉駅東側の高架下通路の壁には、北九州市ゆかりの漫画家などが描いた小倉城などの絵が数十メートルも続いていた。
 小倉駅新幹線口から外に出た所には、メーテルらの銅像もあった。原田さんは「小倉に来た人をお迎えしてもらっています」とほほ笑んだ。ミュージアムの職員たちは交代で銅像をふき、周りのごみを拾っているという。「大切に守られているなあ」と思った。

 ●田中時彦館長にインタビュー 漫画家になるには「漫画愛が大事」

 こども記者は、漫画家で北九州市漫画ミュージアム館長の田中時彦さん(67)にインタビューした。
 ミュージアムの工夫を聞くと、田中さんは「お客さんの目の高さを意識し、見やすいように展示しています。そして、漫画家さんのいいところを引き出せるようにしています」と話した。約5万冊ある漫画本は「半分以上が市民からの寄付。最初は寄付で集め、少しずつ新しい作品も購入しています」と教えてくれた。
 田中さんは「漫画を描くのはけっこうつらいけど、描き上げた時の達成感がいいです」と笑った。「どうしたら漫画家になれますか」と質問したら、「漫画愛が大事。どんなことも好きになることが大切です」とアドバイスしてくれた。

 ●わキャッタ!メモ

 ▼北九州市漫画ミュージアム JR小倉駅新幹線口から歩いて約2分。「あるあるCity」ビルの5、6階。常設展観覧料は一般480円、中高生240円、小学生120円。電話093(512)5077。

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