入国者 九州8年ぶり減 今年上半期 中国大幅減、韓国伸びず

西日本新聞

 九州運輸局が10日発表した2019年上半期(1~6月)の九州への外国人入国者数は、前年同期比5・9%減の239万2053人で、上半期としては東日本大震災で観光が落ち込んだ11年以来、8年ぶりに前年を下回った。中国のクルーズ船客や韓国の訪日客の減少が影響した。日韓関係悪化で通年でも前年割れする可能性がある。訪日客の増加に支えられてきた九州の観光業界への悪影響が懸念される。

 内訳は空路などによる通常入国が3・8%増の191万9907人。クルーズ船客の船舶観光上陸が32・0%減の47万2146人。

 国別では、クルーズ船客が多い中国が28・5%減と大きく落ち込んだ。船会社間の価格競争が激化しており、採算維持のため便数を減らすなどした。九州の港への寄港回数は前年同期比22・5%減となった。

 九州の外国人入国者で最も割合が高い韓国は0・2%減。運輸局は「上半期はウォン安や失業率の悪化など韓国国内の景気動向が一定の影響を与えたとみられる」としている。

 日韓関係悪化による影響は下半期に本格化する。運輸局のまとめでは、8月の1カ月間で九州と韓国を結ぶ航空路線は約2割に当たる週53便が運休などで減少。旅客船も、8月の韓国航路の利用客は博多-釜山が前年同月比50・3%減(うち韓国人は68・5%減)、対馬-釜山は79・6%減(同80・3%減)だった。韓国人客のさらなる落ち込みは今後も避けられない見通しだ。(石田剛)

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