シェアハウス移住後押し 壱岐の「やどり」 空き部屋は宿泊客に提供

 壱岐市石田町のシェアハウス「YADORI(やどり)」が壱岐への移住促進に一役買っている。移住者だけでなく、空き部屋をゲストハウスとして利用し、宿泊客も受け入れ。地元の人と一緒に観光客をもてなす体験プログラムが好評で、移住へのきっかけづくりも担う。

 「やどり」は、飲食業や宿泊業などを営む同町の会社が運営。社長の松尾啓子さん(50)が、壱岐へ移住したい人のために住む場所を提供しようと、廃業した民宿を改修して、昨年11月にオープンさせた。リビングとキッチン、シャワー室などは共有で、2階の6部屋を住居として貸し出す。

 島の美しい海を生かした地域活性化に取り組む市民団体「壱岐島砂浜会」と連携。移住者や宿泊客は、すし作りや流木アート、郷土料理の鯛(たい)めし作りなど砂浜会が提供する体験プログラムに参加もできる。講師を務める島民たちと交流しながら、島の良さを知ってもらおうという狙いだ。

 シェアハウスを拠点に、壱岐での起業を模索する人もいる。カウンセリング関係の仕事への転職を目指す佐賀市の農業女性(41)は、6月から約2カ月間滞在。「起業するのに壱岐は適しているかどうかを探った」。今は佐賀市に戻っているが、壱岐の可能性に魅力も感じている。年内に再び来島する予定という。

 松尾さんは、U・Iターン希望者の相談に応じる県の「ながさき移住コンシェルジュ」でもあり、移住希望者と一緒に仕事や空き家を探したり、移住者向けの市の補助金制度を紹介したりしている。「観光で島を訪れ、いい印象を持ったことが移住のきっかけになることは多い。地域の人との交流を通じて、住んでみたいと思ってもらえるようにしたい」と松尾さんは思い描いている。 (田中辰也)

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