九州北部を襲った記録的大雨は

西日本新聞 社会面 庭木 香充

 九州北部を襲った記録的大雨は、佐賀県を中心に甚大な浸水被害をもたらした。被災地の一つ、武雄市は私の古里。水が引くのを見計らい、福岡市から車で父母が待つ実家に向かった。高速を降りると、目の前に褐色の街が広がった。幹線道は大渋滞。沿道には片付け作業に汗を流す大勢の人たち。衝撃を受けた。

 母(77)が参加する女性支援の団体「ひとひとネット武雄」の事務所も被災した。家庭内暴力や子育てなど女性からの各種生活相談に取り組んできた資料が、全て水に漬かった。大雨が住民の暮らしだけでなく、あらゆる活動をまひさせたことを思い知った。

 大雨から1週間を迎えた4日に相談活動を再開した。片付けは急ピッチ。がらんとした事務所には、取り急ぎ電話1台を設けた。「生活再建に悩む女性から相談があるかもしれない。団体結成時に戻ったと思えばいい」と母は言う。被災地の復旧、復興はこれからだ。 (庭木香充)

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