英北部のネス湖で多くの目撃証言が寄せられた未確認生物…

西日本新聞 オピニオン面

 英北部のネス湖で多くの目撃証言が寄せられた未確認生物。通称「ネッシー」で世界に知られる怪獣は本当に存在するのか-20世紀最大の謎の一つとされる

▼「ネッシーの正体は恐らく巨大ウナギ」。国際研究チームがこんな調査結果を発表した。ネス湖で大量のウナギのDNAを発見したが、未知の生物の存在を示す証拠は見つからなかったという

▼ただし「よく分からない点も多く、さらなる調査が必要」とも。ロマンあふれる謎の怪獣だけに、存在を固く信じる人も少なくないだろう▼話は変わる。18年前のきょう、米中枢同時テロが起きた。ハイジャックされた旅客機がニューヨークの超高層ビルや米国防総省に突っ込み、多くの命が奪われた。イスラム過激派組織の犯行とされ、「対テロ戦争」の名でアフガニスタンとイラクが戦場になった

▼米国は、イラクが大量破壊兵器を保有していると決め付け、開戦に踏み切った。有志連合軍を組織してバグダッドに侵攻、フセイン政権を倒した。当時のブッシュ米大統領は「存在する」と固く信じていたのだろう。結局、大量破壊兵器は見つからなかった

▼今のトランプ米政権はイランを敵視し、ホルムズ海峡での船舶警護のための有志連合を呼び掛けている。イランの脅威は本当に存在するのか。対話で解決はできないのか。過ちを繰り返さないよう、怪獣の正体はウナギではないのか、慎重に見極めたい。

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