リーダーが自分のスタイルと出番を理解すればチームはうまく動き出す

西日本新聞

 多くの人がチームで仕事をする。個人事業主であっても、クライアントからなんらかの業務を請け負い、チームの一員として働いているケースがほとんどだろう。問題は、多くの人が自分の属しているチームに不満を持ち、自分はチームに恵まれていないと感じていることだ。では、どうすれば、チームがアクティブに動くようになるのだろうか。

 著者は高校時代、「赤鬼」というあだ名をつけられていたという。「成果を残したいと考える自分の思い通りに、周囲が動かない」ことに対して、いつも怒っていたから。それは勝つために必要な練習をやらないバスケ部員や球技大会を真剣にやろうとしないクラスメイトを対象にした怒りだった。

 そんな著者は、19歳の夏に「チームビルディング」と「ファシリテーション」という考え方に出会う。
「自分の思い通りに他人を動かすのではなく、他人が動きやすいように自分の考えを伝えるほうが、自分の希望に適う」
「自分の大事にしていることを相手に従わせるよりも、相手と自分が大切にしていることをすり合わせるほうが楽しい」

 これを自分の仕事とした著者はその後、約20年間で3000を超える「チームづくり」に携わってきた。本書はそこで得た知見をマンガ『宇宙兄弟』を参考例としながら、わかりやすく実践的に紹介している。

 リーダーは4つのスタイルに分かれるそうだ。チェックシートを使って、読者自身がどのスタイルなのかを確認した上で読み進めることができるようになっている。各スタイルによって、「出番」が違うというのが興味深い。また、スタイルの違いを超えて、即実践できそうなのが「しないこと」と題された20の原則だ。

「選択肢を奪わない」
「コントロールしようとしない」
「罰で脅し、褒美で釣らない」
「答えがわかっていることを質問しない」
 などなど。見出しを見ただけでも、思い当たる節があるのではないだろうか。本文には詳しい解説も載っているので、気になる方はぜひご一読を。

 

出版社:学研プラス
書名:宇宙兄弟 今いる仲間でうまくいく チームの話
著者名:長尾 彰
定価(税込):1,512円
税別価格:1,400円
リンク先:https://hon.gakken.jp/book/1340672200

西日本新聞 読書案内編集部

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