あな特通信員 期待の閣僚は?  最多は小泉氏、河野氏は「毅然」

西日本新聞 山田 育代 福間 慎一 金沢 皓介

 第4次安倍再改造内閣が11日に発足したことを受けて、西日本新聞あなたの特命取材班は、LINEでつながる全国約1万1千人の通信員(フォロワー)に、新閣僚に期待することなどを聞くアンケートを実施した。全国の1065人が回答。電撃的な結婚発表で世間を驚かせ、30代で初入閣した小泉進次郎環境相に、注目するコメントが相次いだ。

   ◇    ◇   

 40代不在の内閣で、群を抜いて若い38歳の小泉氏。1065人中、最多318人が、「若手のエース」「将来の首相候補」などとして、最も期待する閣僚として名前を挙げた。

 「まだ若く、10代の私からしたら一番年齢が近いから(期待する)」(福岡県、男性)。「若」という言葉と共に期待を示した人は60人に上った。「年寄りばかりの政治は、結局何も変わらない」(同、30代女性)と、他の閣僚への批判を含んだ意見もあった。

 福岡県の60代女性は「他の人よりは安倍さんに気を使わずモノを言えている」と好感を示す。「歯切れのよい答えを出してくれそう」(同、50代男性)「見ていて元気になる」(同、40代男性)と、新鮮さが注目を集めた。

 「小泉純一郎元総理大臣のご子息だから」(長崎県、50代女性)のように、かつて「ワンフレーズ」で人気を博した父、純一郎氏の姿を重ねる人も。純一郎氏の「脱原発」姿勢を意識して、長崎県の60代女性は「原発に対して(進次郎氏が)どう取り組むか見てみたい」(長崎県、60代女性)と、政治家としての姿勢を注視している。

 一方で、「他(の閣僚のことは)は知らないから」(愛知県、30代女性)。「他は期待できない」(福岡県、40代女性)といった“消去法”での回答も。福岡県の40代男性は「欧米諸国に大きく遅れを取っている日本の環境対策にメスを入れて」(福岡県、40代女性)と、重要ポストでの活躍に期待を込めた。

   ◇    ◇

 2番目に支持を集めたのは、防衛相に起用された河野太郎氏。日韓関係が急速に悪化する中で外相を務め、韓国に「毅然」とした姿勢で臨んできた点を評価する声が多かった。

 「外務大臣としての毅然とした態度、言動に好感が持てた」(東京都、30代女性)。河野氏に期待すると回答した249人のうち、「毅然」というキーワードを挙げた人は32人に上った。特に日韓関係を引き合いに出す回答が目立ったのは、韓国側に対する「無礼」発言の印象が強いためと見られる。

 河野氏は元徴用工問題を巡って7月、韓国の駐日大使を「極めて無礼だ」と報道陣の前で非難し、波紋を呼んだ。慰安婦問題でも2月、韓国国会の議長が天皇陛下による謝罪を求めた際に、「無礼」と抗議して日本の立場を強く主張した。

 アンケートでは、「言うべきことをはっきり言ってくれる」(奈良県、30代女性)▽「歯に衣着せぬ発言力」(宮崎県、50代男性)▽「骨のある」(福岡県50代女性)-などのコメントが相次ぎ、防衛相として安全保障面でも「韓国に対して厳しく」(静岡県、40代男性)と期待を託した。一方で「暴走が怖い」(京都府、60代男性)という懸念の声もあった。

 もう一つのキーワードは「発信力」。河野氏はツイッターで積極的に外相の日常を発信してきた。フォロワーは9万4千人を超える。11日夕方に「防衛大臣を拝命しました」とツイートすると、3時間で約11万人が「いいね」を押した。

 フォロワーからの人生相談に河野氏が答えるようなツイートもあり、アンケートでは「ツイッターを通してウイットに富む人だと分かった」(茨城県の女性)▽「返信が秀逸」(千葉県、20代女性)と、河野氏を身近に感じている様子がうかがえた。

   ◇    ◇   

 期待する閣僚が「いない」と回答した人は全体の3割近い293人に上った。

 その理由について、愛知県の50代女性は「安倍さんのイエスマンしかいない」とばっさり。「安倍さんの意向に沿った人たち」(福岡県、60代女性)「政権継続が目的のメンバー」(同、40代女性)と厳しい意見が続出した。

 また、熊本県の50代女性は「(五輪相の)橋本聖子氏以外、専門性が低そう」。福岡県の30代男性は「当選回数順で優先的に大臣になっても意味がない」と批判。「誰にも能力があるとは思えない」(岡山県、50代男性)「順番待ちを当てはめただけ?」(福岡県、50代女性)と、19人中13人が初入閣という顔ぶれの、職務遂行能力への疑問も相次いだ。

 改造内閣の19人の閣僚のうち、女性は高市早苗氏と橋本聖子氏の2人。福岡県の40代女性は「女性の入閣が少なすぎる」。千葉県の20代男性も同様に「女性閣僚の割合がそもそも低すぎる」と、変わらない“男性中心”の内閣に不満を訴えた。

 関東を中心に台風の影響で大規模な停電が続く状況の中、「内閣改造などどうでもいい」(東京都、40代男性)と、この日の発表を疑問視する声も。福岡県の50代男性は「活躍している大臣のポストを入れ替える必要はない」。兵庫県の50代女性は「実績がある人を話題作りのために異動させる必要はない」と批判した。(宮崎真理子、金沢皓介、山田育代、福間慎一)


 

PR

政治 アクセスランキング

PR

注目のテーマ