3芸術家、南島原で創作着々 アートビレッジ・シラキノ 展示やワークショップも

西日本新聞 長崎・佐世保版 真弓 一夫

 南島原市南有馬町の旧白木野小校舎を再生した芸術交流施設「アートビレッジ・シラキノ」が昨年9月に開所してから1年。芸術家が滞在して創作活動を通して住民と交流するアーティスト・イン・レジデンス(AIR)事業も本格始動し、公募で選ばれた3人が南島原の風土に触発された作品作りに取り組んでいる。

 同施設は、16世紀に日本人が初めて銅版画を制作したとされる有家セミナリヨが現在の南島原市内にあったことから、市が版画に特化した芸術拠点として廃校を活用。4種類ある版画技法の全てに対応できる工房も整備した。

 AIR事業は内外で活躍する芸術家計6人が滞在した2回の試行を経て、8月に始まった3回目で本格化。試行では1カ月だった滞在期間を今回は9月末までの2カ月間に延長し、作品展示も前期と後期(滞在中の制作物中心)に広げた。

 教室を改装したギャラリーなどで開催中の前期(25日まで)の3人展では、アーティストの興梠(こうろぎ)優護さん(37)=熊本県山都町=は花や人物の写真の画像を転写した幻想的な作品を紹介。フィンランド研修を終えた版画家の長嶋由季さん(30)=東京都=はカーボランダム技法で表現した人物像を展示。京都市立大大学院生の山田真美さん(24)=京都市=は身近な着物やこいのぼりを彫った木版画の大作を出品している。

 22日は山田さんのワークショップ、28日は3人がそれぞれの作品を語るギャラリートークがある。後期は27日~10月31日。

 企画や作品解説を担うエデュケーターで銅版画家の池田俊彦さん(39)は「ダイナミックな創作で期待以上の作品が生まれている」と話す。入場無料。月曜休館。問い合わせ(平日のみ)は南島原市生涯学習課=0957(73)6703。 (真弓一夫)

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