経営者に密着、学生が「かばん持ち」 久留米工大の5人 得意先回りや会議体験

西日本新聞 筑後版 片岡 寛

 久留米工業大(久留米市)の学生が夏休みを利用して地場中小企業の経営者に2日間密着するインターンシップ「社長のかばん持ち体験」が2年目を迎えた。今年は1~3年生の5人が2期生として参加するユニークな取り組みをのぞいてみた。

 かばん持ち体験は、筑後信用金庫と久留米工大との包括連携協定に基づき、地場企業の魅力を学生に知ってもらうとともに、就職にもつなげようと昨年始まった。学生はビジネスマナーを学ぶ事前研修を終えてから、経営者に同行して取引先を回ったり、社内会議に出席したりする。

 今回、安全タクシーグループ、シグマコンポーネント、橋本事務機、アイナックシステムの久留米市の4社とカネタニ(佐賀県鳥栖市)が、学生を1人ずつ受け入れている。

 9日、中古トラックやエンジンの販売、修繕などを手掛けるカネタニ本社では、3年生の綱嶋大斗さん(20)が、金谷正永社長(41)の案内でトラックの解体やエンジン整備の作業現場を回っていた。

 綱嶋さんは1期生の勧めで参加。車の整備士を目指しており、インターン先は業務内容から選んだだけに、手元でメモを取りながら熱心に金谷社長や作業員の話を聞いた。「中古の部品でも使えるものはオーバーホールして再利用しているのがすごい」と綱嶋さん。学生を初めて受け入れた金谷社長は「学生にトラック事業を知ってもらい、将来的に入社するきっかけになれば」と語った。

 一方、安全タクシーグループでは2日と10日に、1年生の安藤優花さん(18)が、中川恵司社長(55)の「かばん持ち」を体験した。社内の朝礼や営業会議に参加したり、取引先の運送会社や金融機関を訪れたりした。

 安藤さんは「社長は会社にいて座ってるイメージだったので、いろんなところに出かけるので驚きました」。中川社長は「これから地元の新卒者の採用を増やしていきたい。これを機に、企業と学生が意見交換できる場を作っていけたら」と期待を込めた。

   ◇    ◇

 かばん持ちを終えた学生は、12月に予定する報告会で、同行した経営者や大学関係者を前に、体験内容をまとめたプレゼンテーションを行い、活動を締めくくる。 (片岡寛)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ