アフガン人、日本の農業学ぶ 山田堰見学、古農具体験も 朝倉に視察団

西日本新聞 ふくおか都市圏版 横山 太郎

 日本のかんがい技術や農業技術を学ぶため、アフガニスタンの視察研修団が朝倉市を訪れている。同国では筑後川に築かれた山田堰(ぜき)をモデルに取水堰の整備が進められており、一行は見聞を広め母国で生かそうと熱心に取り組んでいる。

 訪れているのは、同国の政府関係者や取水堰を整備する非政府組織「PMS」(平和医療団・日本)スタッフの約10人。国際協力機構(JICA)が招いた。

 一行は9日に朝倉市入りした。10日は、山田堰土地改良区の徳永哲也理事長が江戸時代に造られた同堰の歴史や仕組みを解説。同国の水・エネルギー省水管理局のファルハッド・ヌールザイ局長は「実際に見られて感動した。PMSの取り組みを他の地域にも広げたい」と力を込めた。

 また、「足踏み脱穀機」など日本の伝統農具の使い方も学習。PMSの一員で農業事業責任者のスタニクザイ・アジマルさん(39)は「祖父たちは同じような農具を使っていたが、長年の戦争で多くは消失し、使い方を教える人もいない」。同国の農家の大半は稲をドラム缶に打ち付けるなどして脱穀しているといい、アジマルさんは「こういうものがあればかなり助かる」と話した。

 同行したPMSの中村哲総院長は「生産力を確保できるという実感を得られたのではないか」と語った。一行は12日昼まで滞在する。 (横山太郎)

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