「新聞を広げよう」「ちょい読みから楽しむ」-

西日本新聞 社会面

 「新聞を広げよう」「ちょい読みから楽しむ」-。最近の新聞各社のキャッチコピーを見るたびに、少し悲しい気持ちになる。私と同世代の40代でも新聞を購読している人は多くないようだ。コピーのように、まずは新聞を手にとって読んでもらうところからアピールしなければならないのだろう。

 新聞記者になった二十数年前、「新聞を疑え」というコピーがあった。いわゆる自虐ネタなのかもしれないが、少なくとも新聞が読まれているという前提がないと成立しないコピーだった。今とは隔世の感がある。

 「若者の新聞離れ」とよく耳にするが、インターネット上では新聞など既存のメディアが配信した記事が日々読まれている。コピーだけで新聞離れを止められると考えているわけではない。それでも、「その記事、新聞ならさらに深く、詳しく読めます」とのコピーを口にせずにはいられない。 (伊東秀純)

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