藤崎宮例大祭の飾り馬虐待 許すな 昨年動画拡散 関係者ピリピリ

西日本新聞 熊本版 長田 健吾

 藤崎八旛宮(熊本市中央区)の秋季例大祭が13日、幕を開ける。祭りのハイライトである16日の神幸行列には、今年は67奉納団体の計1万4790人が参加。昨年、飾り馬への虐待行為を撮影した動画がインターネット上で拡散し問題になったことを受け、祭り関係者は再発防止に神経をとがらせている。

 藤崎宮例大祭は千年以上の歴史がある伝統行事。勇壮な「馬追い」で知られる神幸行列は、武者姿の随兵に続き、法被姿の勢子(せこ)や飾り馬が市街地を練り歩き、地域の安全や住人らの幸福を祈願する。今年は16日午前6時に同宮を出発する。

 昨年の祭り直後、休憩中に飾り馬をむちのようなものでたたく動画がネット上に拡散し、熊本市や藤崎宮に苦情が殺到。東京のNPO法人が動物愛護法違反の疑いで参加者12人を刑事告発。今年4月、全員が不起訴処分になったが、祭りの在り方が問われた。

 再発防止のため、市動物愛護センターは5月、奉納団体向けの説明会を開いて注意喚起。神幸行列の当日も虐待行為がないか確認することを検討中だ。奉納団体をまとめる奉賛会も、昨年の例大祭後から各団体に虐待防止を呼びかけ続けており、猪本恭三会長は「春から県内の牧場を回り、馬追いの練習中も馬への虐待がないように視察を繰り返してきた」と話す。

 藤崎宮は「馬は武士の誇りを示すもの。祭り本来の意味を理解して、伝統に反した行為がないようにしてほしい」としている。 (長田健吾)

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