パートナーの安否確認できる?トイレは… 災害時、LGBTが抱える不安 (2ページ目)

西日本新聞 黒田 加那

 三浦さんによると、さらに深刻なのが、体と心の性が一致しない「トランスジェンダー」当事者だ。

 避難所では男女別に分かれたトイレや風呂がほとんどだ。熊本地震で被災した知人からは困った声を多く聞いた。「避難所で男女別のトイレしかなかったら、どっちに入ればいいの?」

 トランスジェンダー当事者は、戸籍や見た目と心の性が異なるため、他人の目を気にして避難所の男女別のトイレや風呂などを利用できない場合が多かった。中には、共用のトイレや風呂がある場所を探し回ったり、避難所で過ごすことを諦めて倒壊寸前の自宅に戻るしかなかったりする知人も少なくなかったという。

 また避難所では物資の配給でも、下着など男女で支給品が分かれている場合がある。戸籍は男性だが、女性用の下着や化粧品を使用したいと希望した際に不審な目で見られてショックを受けた知人もいた。

 「安心して過ごすことができず、避難所を離れ、結果として身の安全を守れなくなってしまうのが一番の問題」と三浦さん。当事者団体だけではカバーできない部分はたくさんある。「有事の時にマイノリティーはハンディになりうる。県や自治体で対応ガイドをつくってほしい」と願う。
 

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