噴火災害 学び引き継ぐ 火砕流で校舎焼失の大野木場小児童

西日本新聞 長崎・佐世保版 真弓 一夫

 1991年9月15日の雲仙・普賢岳の大火砕流で校舎を焼失した南島原市深江町の大野木場小(大草修三校長、122人)で13日、メモリアルデーと題して、噴火災害の教訓を引き継ぐ行事があった。

 5年生12人が災害学習で学んだ噴火前後の地域の変容や被災生活などを説明。時速100キロで流れ落ちる火砕流の恐ろしさをクイズ形式で下級生に伝えた。校舎焼失時に5年生だった保育士の大山秀樹さん(38)は「学校も自宅も焼けた。いつか帰れると思っていたので、本当に悲しくてつらかった」と振り返った。

 児童は、火砕流の熱風から再生した旧校庭のイチョウを題材にした第2校歌「生きていたんだね」を全員で合唱。大山さんの長女で6年生の華美(はなび)さん(12)が「過去の災害や防災を学び、未来につなげていきたい」と締めくくった。

 大野木場小は被災後、仮校舎で授業を続け、2000年に約1キロ離れた現在地に校舎を再建した。旧校舎は災害遺構として保存されている。1998年から9月15日をメモリアルデーとして被災や復興の歩みを学び、今年6月に国土交通省の土砂災害防止功労者表彰を受けた。(真弓一夫)

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