直方市、特養ホームを避難所に 社会福祉法人と協定 10月開設 災害時、1階を開放

西日本新聞 筑豊版 安部 裕視

 直方市は社会福祉法人英(はなぶさ)会(北九州市小倉北区)との間で、10月に同法人が直方市上境に新規開設する特別養護老人ホームを災害時に地域住民の避難所として利用する協定を結んだ。社会福祉施設を地域住民が利用することを目的とした協定締結は同市で初めて。

 上境地区は遠賀川水系の彦山川や福地川が流れ、市内で3番目の貯水量を持つ防災重点ため池の水町池がある。昨夏の西日本豪雨時には内水による浸水で住宅計20軒が被害を受け、地域住民が新たな避難所の確保を市に要望していた。

 英会が開設するのは特養ホームの「すみれそう のおがた」。施設内1階に地域交流スペースを設け、災害時には隣接のラウンジとともに約220平方メートルを避難所として開放する。100~150人程度の収容が可能という。

 英会が昨年9月、北九州市門司区に開設した特養ホーム「すみれそう」では、地元自治会との間で災害時の避難所利用協定を締結。上境地区の住民とも協議を重ね、直方市に協定を提案した。

 10日に締結式があり、高橋弘美理事長は「各地で水害が多発しており、地域のお役に立てればと考えた。施設は高台にあり、避難所として最適。一定の食料の備蓄も検討している。避難訓練などでも、地域と積極的な連携を図っていきたい」と意欲を示した。

 大塚進弘市長は「西日本豪雨では、3千人近くの市民が避難した。公的施設だけでは足りず、身近に避難できる場所があるのは心強い」と述べた。 (安部裕視)

 

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