大雨被害補正予算案 追加提案へ 知事が被災地視察 

西日本新聞 ふくおか版 丹村 智子 大坪 拓也 大矢 和世

筑後地方の大雨被災地を視察した小川知事(右) 拡大

筑後地方の大雨被災地を視察した小川知事(右)

 県は13日、災害復旧・復興推進本部会議を開き、8月下旬の記録的大雨による県内の道路や河川、農業などの総被害額は約75億円に上ると報告した。特に河川と農業の被害額が膨らんだ。県は復旧費を盛り込んだ一般会計補正予算案を開会中の9月定例県議会に追加提案する方針。

 小川洋知事は13日、8月末の大雨で崩壊した八女市星野村の県道や、浸水した久留米市北野町の農地などを視察した。復旧のため「具体的な対策を至急検討したい」と述べた。

 視察した久留米市の農業法人は、7、8月の二度の大雨で約2千万円の被害を受けたという。経営する米倉啓介さん(39)は「設置したポンプの排水能力を超える豪雨が毎年のようにある」と話し、大刀洗川の河川改修を訴えた。

 星野村の県道が2012年の九州北部豪雨とは別の場所が崩れたことも踏まえ、小川知事は「総合的な治水が必要と感じた。実施する規模やタイミングは検討中」と話した。

 同行した栗原渉県議会議長も「全体的な治水能力を上げるにはどうするか考えなくては」と語った。 (丹村智子、大矢和世)

■被害総額75億円に

 被害額の内訳は、河川施設24億円▽農作物や農地・農業用施設24億円▽道路施設14億円▽林地や林道8億円▽砂防施設1億円▽商工業1億円▽上水道や公園など3億円▽教育施設・文化財5千万円未満。

 被害件数(12日時点)について、家屋は床下浸水を中心に494件、道路の損壊や埋没は200件、河川は施設・設備の損壊など145件、土砂災害は44件で果樹や水稲の被害も深刻だった。

 県は国に対し、道路や農地、河川などの復旧事業に対する国の補助率を引き上げる激甚災害に指定するよう求めている。 (大坪拓也)

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