歌手のMISIAさん=長崎県出身=は、先月下旬に横浜市で開かれた第7回アフリカ開発会議の名誉大使を、日本の外務省から委嘱されていた…

西日本新聞 オピニオン面

歌手のMISIAさん=長崎県出身=は、先月下旬に横浜市で開かれた第7回アフリカ開発会議の名誉大使を、日本の外務省から委嘱されていた

▼アフリカの未来を日本主導で、と1993年に同会議はスタートした。名誉大使にふさわしい活動をMISIAさんがしてきたことは、広くは知られていない

▼2007年にケニアに行ったのが最初だった。子どもたちのことを知りたくて、スラムにある小学校を訪ねた。教室の中に笑顔があるのは日本と同じ。学校に通えない子がたくさんいると聞いた。貧困、病気、虐待…。じかに得た知識が意識を変えていき…

▼今年夏に行ったザンビアを含め、訪問した国の数を増やしてきた。その間に仲間たちとつくった一般財団法人「mudef(ミューデフ)」を通じて、学校の運営や進学のためのサポートをしてきた。訪問した国々で一緒に音楽を楽しんだり作ったりしながら

▼昨年再訪したケニアではいくつもの再会があった。小学生だった子が大学生になっていた。学校の先生になった人や、技術者になった人、日本に留学した人も。「教育は人に盗まれることがなかった」と話してくれた人もいたという

▼支援するって何だろう? 自分に問いかけ、アフリカで知った笑顔の中に答えを探して、自分にできることをする。そんな十数年だったようだ。それ自体がMISIAさんの一編の曲のようにも思えてくる。

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