認知症カフェ交流温か 福津市で初開催 高齢者と子どもペア給仕

西日本新聞 ふくおか都市圏版 今井 知可子

認知症の高齢者と子どもがペアになり接客した「海辺のちょいまちテラス」 拡大

認知症の高齢者と子どもがペアになり接客した「海辺のちょいまちテラス」

 認知症の高齢者と子どもがペアを組んで働く一日カフェ「海辺のちょいまちテラス」が14日、福津市西福間の「ビーチコンバー」で開かれた。認知症になっても生き生きと働くことができ、それをおおらかに受け入れる地域でありたいと、住民発案で初めて開催。長く待たされたり、注文した料理が違ったりしても、来客者たちは高齢者と笑顔で交流した。

 認知症高齢者が働く同種のイベントは2年前に東京で始まり、各地に広がる。福津市開催を企画したのは、同市出身の関西学院大学院生森美月さん(23)。昨年、関西で同様のイベントを学生仲間と催した森さんは、帰省した福津市で地域行事に参加し、体験談を話した。「福津でもやってみよう」と住民に賛同の輪が広がった。場所と料理を提供してくれた飲食店、認知症高齢者を紹介してくれた施設、会場準備を手伝ってくれた住民たち。地域の子どもたちがメニューや歓迎カードを手作りした。当日は小学生3人が高齢者とペアを組み、高校生2人が調理や設営を手伝った。

 会場には認知症患者の家族も客として来場。加藤有基さん(48)は「ハラハラして見ていたが、笑顔で接客する母を見て安心した」。高齢者たちも生き生きと働いた。時折つえを突きながら注文取りをした魚住スミ子さん(94)は「久しぶりに外で働き話して、気分がいい」と客との会話を楽しんでいた。

 調理場から見ていた光陵高1年の毛利颯太さん(15)は「やりがいがあり、参加してよかった」と話し、玄界高1年の安部智就さん(16)は「おいしかったと笑顔で言われて、本当にうれしかった」。森さんは「いろんな人が関わり合える場をつくれてよかった」と満足そうだった。 (今井知可子)

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