PTAを考える(2) PTAフォーラム詳報<下>しがらみ 「私物化」疑う実情報告

西日本新聞 くらし面 坂本 信博 金沢 皓介

神戸市で行われた「PTAフォーラム」で講演する岩竹美加子さん 拡大

神戸市で行われた「PTAフォーラム」で講演する岩竹美加子さん

 8月下旬、熱心に議論が交わされた神戸市でのPTAフォーラム。グループディスカッションで出た関西地方のある小学校PTAの実情に参加者は耳を疑った。

 「PTA元会長のOBが絶対的な権力を持っている。OBに許可をもらわないと、活動が進められない。会長人事を全て決めており、誰も口出しできない」

 「役員全員がフランス料理のフルコースを食べるイベントがある。お酒を飲んで世間話をするだけでカラオケ付き。タクシー代など交通費もPTA会費から支出していた」

 役員を務めていた40代女性は、これらの支出に疑問を感じ、今年春の総会で追及したが、明確な回答はないまま議論を打ち切られたという。女性は退会も考えたが意見を言うため、会費の支払いは続けている。

 このPTAでは1万円単位の支出でもOBが会長と相談し、会長の承認さえ得られればそのまま会計処理をしていたという。会議室の壁を工事し、歴代会長の写真を並べるという事業も、PTAの中での議論がないまま進められた。

 「どこの学校もそうなんですかね」と疑問を口にする女性に、他の参加者は「そんなことないですよ」と口をそろえた。PTAの“私物化”とも思わされる事例だった。

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