NYの見本市で最高賞 有田焼販売・金照堂の磁器 金属に見える外観に評価

西日本新聞 佐賀版 古賀 英毅

 有田焼販売の金照堂(有田町)が、8月に開かれた北米最大規模の見本市「ニューヨーク・ナウ2019夏展」のアクセサリー部門で最高賞を受賞した。金属にも見える外観を持つ磁器製品のユニークさに加え、出展ブースとのデザインの統一性が評価された。金子真次社長は「有田焼の可能性の一つを示すことができた」と話している。

 金照堂は昨年度まで県の米国市場開拓推進事業に参加し、7、8社での共同出展を3回経験。金子社長の高校時代の同級生で、日本商品を米国で売り込む木下信義さんの支援を得て、8月の見本市に初めて単独で出展した。

 会場に展示したのは、2016年の有田焼創業400年に合わせて開発した「麟」シリーズ。伝統的なデザインだけでは手詰まり感が出てくるとの危機感から、岩手県の南部鉄器が海外で人気があることをヒントに、メタリックな質感がある有田焼を発想。光の当て方で色合いが変化する磁器を作り上げた。見本市での出展ブースは、有田町出身でニューヨーク在住の日本画家、原田隆志さんが手がけた。

 見本市は2500社を超す出展があり、全世界からバイヤーが集まるという。その中で独創的なメタリック調の磁器製品に、ダークグレーの壁にタイル風の装飾を配したブースデザインがマッチし、審査員の高い評価を得た。金子社長は「日本の市場はこれから小さくなっていく。有田で後に続く人のためにも、海外に販売の道を広げたい」と話した。(古賀英毅)

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