「活弁」復活、麻生父娘が出演 23日、老舗「昭和館」

西日本新聞 夕刊 諏訪部 真

活弁の麻生八咫さん(左)、子八咫さん親子 拡大

活弁の麻生八咫さん(左)、子八咫さん親子

 映画が活動写真と呼ばれていたころから、無声の映画に生の解説を加える「活動弁士」(活弁)は役者をしのぐスターだったとされる。北九州市の老舗映画館で今年創業80周年の小倉昭和館は23日、現役活弁の語りで無声映画を楽しむ上映会を開催する。

 活弁は大正-昭和初期に活躍。当時の人々は活弁の語りを聞きに行くために、映画館に足を運んだという。音声付き(トーキー)映画の発展とともにほとんど姿を消したが、現在も活動する活弁はいる。

 当日は午後3時半から、活弁の麻生八咫(やた)さん、麻生子八咫(こやた)さん父娘を迎え「チャップリンの冒険」(1917年)、「番場の忠太郎 瞼の母」(31年)を上映する。八咫さんは全国公演で活躍し、海外公演の経験もある。父の影響を受けた子八咫さんは10歳でデビューし、普及に努めている。

 活弁を目指す青年を主人公に草創期の映画界の活気を描いた「カツベン!」(周防正行監督)が12月に公開予定で、伝統的な話芸への関心が高まっている。昭和館の樋口智巳館主は「九州で生の活弁に触れる機会は貴重」と話す。料金は2千円。 (諏訪部真)

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