被災した写真を洗浄 「依頼前、乾かして保管を」 山口のボランティア団体「りす会」

西日本新聞 佐賀版 野村 有希

 県内を襲った記録的大雨で傷ついたり、汚れたりした写真を洗浄するボランティアに取り組む団体がある。山口県の山口市や周南市を拠点に活動する「りす会山口」。代表の金子寿徳(ひさのり)さん(54)は「佐賀と山口は離れているが、被災地を支援できることはないか考えた。ぜひ利用してほしい」と話している。(野村有希)

 りす会はこれまでも、東日本大震災や西日本豪雨などで被災した写真約6万枚を洗浄した実績がある。16日には、金子さんは武雄市のボランティアセンターを訪れ、集まったボランティア5人と、汚れた写真を台紙からはがすなどの作業に当たった。

 すでに7人から依頼があり、結婚式や卒業アルバムなど多数の写真が集まっている。洗浄を頼んだ武雄市の主婦(49)は「ほとんど水没したけど、写真には子どもたちの小さい頃の様子など、家族の思い出が詰まっている。なんとかしたいと思った」と話す。

 りす会の窓口になっているのは、武雄市に住む吉田秀敏さん(66)。2014年の広島土砂災害でボランティアとして活動した際、金子さんと知り合ったという。記録的大雨で浸水する佐賀の様子を知った金子さんが、吉田さんに「被害に遭った写真を洗浄できないか」と電話した。

 東日本大震災でも、岩手県大槌町で宿泊所運営のボランティアに当たり、洗浄した写真をうれしそうに受け取る被災者たちを見たという吉田さん。「家具や家電は買い直せるけど、写真は撮り直すことができない」と金子さんの提案を快諾し、現地の窓口役を買って出た。

 写真の洗浄は現在も受け付け中で、武雄市外からの依頼にも応じる。金子さんは「依頼前は、水没した写真はできるだけ乾いた状態で保管しておいてほしい」と話している。洗浄が完了するまでは3カ月以上かかる見通しという。

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