崩壊の県道 早期復旧を 52号迂回路混雑、問い合わせ続く 八女市星野村

西日本新聞 筑後版 丹村 智子

 筑後地方など九州北部に多くの被害をもたらした8月末の大雨から3週間。主要道路の県道52号が約60メートルに渡って崩壊した八女市星野村では、秋の行楽シーズンを前に、観光関係者や地域住民の間で早期復旧を求める声が高まっている。

 年間約7万人が訪れる観光施設「茶の文化館」と天文施設「星の文化館」では、9月前半の入館者数が、例年のこの時期より3~4割減っているという。両施設を運営する「星のふるさと」の井上茂美専務理事は「崩壊した県道とは別の道を尋ねる電話が多い。市街地に通じる大事な道なので、できるだけ早く復旧してほしい」と話す。

 大雨の後、初めての3連休中だった15日には、県道の迂回路(うかいろ)の出入り口に二十数台の車列ができた。迂回路は片側交互通行で、5分おきに切り替わる信号機が設置されている。一度に通れるのは数台で、列の最後尾からは3、4回、切り替えを待つ必要があった。

 迂回路近くで茶の販売店を経営する木屋芳友園の木屋康彦社長は「秋は観光客が多い時期。迂回路の情報や表示が少ないので、より手前から案内の地図を掲示するなどして、行政は観光の後押しをしてほしい」と話した。

 迂回路は信号機があり2トン未満の車が通れる道と、それ以上の車も通れる大回りの道の2本がある。大回りの迂回路は途中に急な坂道もあり、冬場は雪で滑りやすくなることも。近隣の80代男性は「年内には復旧してもらわないと、安心して年を越せない」とこぼす。

 崩壊した現場では、17日までに星野川の増水による侵食を防ぐための土のうが河岸から60メートルに渡って積み上げられた。県八女県土整備事務所によると、すでに測量が終わって復旧工事の設計が始まっており、「早ければ10月にも着工したい」という。 (丹村智子)

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