月光の魅力伝える70点 25日まで石川賢治さん写真展 福岡市

西日本新聞 ふくおか版 藤村 玲子

満月の夜に録音された川のせせらぎなどをアレンジしたBGMが流れる会場 拡大

満月の夜に録音された川のせせらぎなどをアレンジしたBGMが流れる会場

 月明かりだけを頼りに撮影する福岡市出身の写真家、石川賢治さん(74)の作品展「宙(そら)の月光浴」が、同市・天神のイムズホールで開かれている。25日まで。

 石川さんは日本大芸術学部卒業後、商業カメラマンの道に進んだ。転機は1984年に広告の仕事で訪れたハワイ。海岸を散歩中、満月に照らされた風景を眺めながら「月の光でも写真が撮れるのではないか」とひらめいた。月光の明るさは太陽光の約46万分の1とされ、当時の機材では撮影は無理とみられていたが、長時間露光するなど試行錯誤を重ね撮影に成功した。

 その後、月光写真をライフワークに世界各地を巡り、月光に照らされた山や滝、動植物などを撮り続けた。2016年には東京から糸島半島に拠点を移し、今は地元の草花や昆虫を被写体にレンズを向ける。

 故郷での作品展は9年ぶり。南米ボリビアのウユニ塩湖や鹿児島県屋久島の縄文杉など約70点の作品が並ぶ。会場は照明が落とされ、川のせせらぎなどのBGMが流れる。その中で、青を基調にした幻想的な作品群が、柔らかなライトによって浮かび上がる。来館者は、実際の撮影現場にたたずんでいるような雰囲気で鑑賞を楽しんでいた。入場料は一般800円など。イムズ=092(733)2001。 (藤村玲子)

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