【きょうのテーマ】「感染症」どう防ぐ? 久留米大看護学科の講座に参加した 重要なのはマスクと手洗い 汚れの測定や防護服も体験

西日本新聞 こども面

 皆さんは「感染症」という言葉を知っていますか? 病原菌と呼ばれる小さな生物が体に入ってかかってしまう病気のことです。久留米大学医学部看護学科(福岡県久留米市)で8月、中高生向けの講座「感染症の脅威から身を守ろう~新型インフルエンザから生物テロまで」が開かれました。こども特派員が参加し、実験や体験を通じて、自分と社会の健康を守る大切さを考えました。

【紙面PDF】きょうのテーマ=「感染症」どう防ぐ?


 講座では、毎年流行するインフルエンザなどを例に、病原体がせきやくしゃみで飛んだしぶきなどの感染経路を経て、体内で増えていく-という感染症の仕組みが紹介された。同科の三橋睦子教授は感染症の予防にはマスクを着けることが有効だと教えてくれた。

 どんなマスクを選んだらいいのか? 一般的なガーゼマスクと医療用のサージカルマスク、N95マスクの3種を水の入ったコップにそれぞれかぶせ、ひっくり返す実験をした。ガーゼマスクからは水がこぼれたが、サージカルマスクとN95マスクからは一滴もこぼれなかった。感染を防ぐには市販の医療用マスクを使用すべきだと分かった。

 ■「汚れ」にショック

 感染予防には手洗いも大切だ。手洗いでどれくらい清潔になるかを知る実験もあった。手のひらを綿棒でぬぐい、微生物の「えさ」となるATP(アデノシン三リン酸)の数を調べてみた。数値が高いほど手が汚れていることになる。

 4万を超えたこども特派員もいた。ショックを受けたが、正しい手の洗い方を学び、実行すると数値は300台にまで落ちたのでほっとした。看護師で同大学病院感染制御部の三浦美穂副部長は「手洗いにはお湯が最適だが、菌と一緒に手の保湿成分も流してしまうので乾燥に注意して」とアドバイスした。

 洗い残しをチェックする実験では、紫外線で光るクリームを手に塗って手洗い。紫外線を当てると爪の周りが光っていた。そこがうまく洗えていない所だそうだ。いろんな場所のATPを測定する実験もあり、学内にあるトイレの便器より、スマートフォンの方が数値が高かった。私たちは「スマートフォンは小まめに拭こう」と思った。

 ■危険と隣り合わせ

 細菌を無差別にばらまく生物テロを想定した「除染作業」の様子も見学した。分厚い防護服を着て患者の体を洗うのはとても大変そうだった。防護服を着る体験もした。外側の汚れに触れないように脱ぐのが難しかった。

 最初の実験で使ったN95マスクは、特に厳しい基準で作られていて、常に感染の危険にさらされている医療関係者にとって、無くてはならない存在だそうだ。講義を通じて、危険と隣り合わせの医療や除染の現場に立つ人たちの大変さも実感した。

 【正しい手の洗い方】
①水で手を洗い流し、石けんを手に取る
②手のひらを合わせて洗う
③手のひらに、もう片方の手の爪を立て、爪の中までよく洗う
④手の甲にもう片方の手のひらを合わせて、手の甲と指の間を洗う
⑤親指をもう片方の手で握り、キュッキュッと回すように洗う
⑥手首を握り、回すように洗う
⑦水でしっかり泡を洗い流す
⑧ポンポンと優しく押さえるように清潔なタオルなどで手を拭く
◎注意したいのは、洗い終わった手で蛇口に触れないようにすること。タオルなどを使って掴んでひねるといいそうだ。

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