「答えになってない」 脱原発で政策合意 平良氏が三反園知事追及 鹿児島県議会

西日本新聞 上野 和重

 「約束と違う」「うそを言うな」-。鹿児島県議会に、憤りの声が上がった。3年前の知事選で脱原発の政策合意を結んだ三反園訓知事と平良行雄県議(共産)が19日、開会中の9月定例会の一般質問で相対したが、議論はかみ合わなかった。議場に詰めかけた県民は「知事は真正面から答えていない」と非難した。

 注目の論戦を見ようと、傍聴席には約110人が集まった。平良氏は、この3年間再三の面会要請に知事が応じなかった理由を繰り返しただしたが、知事は答えなかった。その度に傍聴席からは「正直に答えろ」などとやじが飛んだ。また、原発の専門委員会の委員に反原発派を入れる約束が守られていないとの追及に、知事は「この(政策合意)通り行っている」と述べるなど、議論は平行線で終わった。

 平良氏の質問を目当てに初めて県議会の傍聴に訪れた鹿児島市の竹田幸広さん(71)さんは「知事は真正面から答えずはぐらかしてばかり。こんな人が知事とは情けなくて恥ずかしい」と話した。川内原発が立地する同県薩摩川内市で反原発運動に取り組み、知事選では三反園氏を支援した川畑清明さん(63)は「あの答弁で逃げ切れると思っているのがおかしい。議会も知事にちゃんと答弁させるべきで機能していない」と話した。

 三反園氏と平良氏が政策合意を結んだ場に同席していた向原祥隆さん(62)は「一本化は三反園氏から持ち掛けてきたのに、さも忘れたかのような答弁は不誠実極まりない」と批判。「約束事をほごにして知らぬふりをする対応は就任当初から変わっていない」とあきれた。(上野和重)

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