重定選手、恩返しのメダル誓う 東京パラ・アーチェリー代表 豊前市で初トークショー

西日本新聞 北九州版 浜口 妙華

 来年の東京パラリンピックのアーチェリー日本代表に内定している重定知佳さん(36)=若松区=が18日夜、豊前市の市総合福祉センターで初めてのトークショーを開いた。難病と診断され、周囲からの心ない行動もありながら障害者スポーツに出合い、ひたむきに自身と向き合い続けた重定さん。「メダルを取って支えてくれた人たちに恩返ししたい」。力強く語った。

 重定さんは八幡西区出身。中学2年の時、国の指定難病「HTLV1関連脊髄症(HAM)」と診断された。足を引きずりながら歩いていると、周囲からいじめられて引きこもり、不登校になった時期もあった。

 高校卒業後、同区の企業に就職。障害がある同僚と出会って車いすテニスをやってみたが、一人で打ち込めるものがしたいとアーチェリーを始めた。

 めきめきと実力を付け、東京パラが視野に入ると、練習時間確保のため一度は会社を辞めた。だが2018年2月からは自動車部品会社「林テレンプ」(名古屋市)に就職して全面的な支援を受け、ほとんどの時間を練習に充てることができている。

 出場するアーチェリーのリカーブ種目は70メートル先の直径122センチの的を狙う。重定選手はぶれない正確な引き手が特長だ。

 重定さんは100人の聴衆の前で「会社の人が応援に来てくれるたびに一人じゃないと痛感した。本番まであと1年。フォームをしっかりつくってメダルを取る。これまで支えてくれたみんなのためにも」と決意を語った。 (浜口妙華)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ