男衆、「宿の鉦浮立」練習に熱 鳥栖市 12年ぶり市外で披露へ

西日本新聞 佐賀版 荒木 達也

 県内各地の舞や唄(うた)などが一堂に会する県伝承芸能祭(23日、佐賀市文化会館)に向け、江戸時代から鳥栖市宿町に伝わる市重要無形民俗文化財「宿(しゅく)の鉦浮立(かねふりゅう)」の練習が熱を帯びている。世話人代表の藤田欣二さん(66)によると、市外で披露されるのは2007年以来、12年ぶり。

 仕事を終えた男衆たちが午後8時ごろ宿町公民館に集まる。金色に輝く鉦の重さは10~15キロ。その鉦を頭上に掲げ、木づちでたたきながら舞う。鳥栖北小4年の岩永醍治君(9)が打ち鳴らす太鼓の音とお年寄りのお謡(うた)いに合わせ、真剣な表情で踊り続けた。

 男衆の一人、市職員の角丸公康さん(32)は「鉦は重いので、動きが流れやすい。メリハリに注意しています」と話す。

 宿の鉦浮立は、五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を願う伝統行事。戦後に一時途絶えたが、住民によって1989年に復活した。毎年4月29日に船底神社(宿町)に奉納される。

 藤田さんは「左手一本で鉦を高く掲げる勇壮な舞いは珍しい。多く人に見てほしい」と話している。(荒木達也)

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