介護の悩み カフェで一息 元福祉士の園田さん、若松に開店

西日本新聞 北九州版 米村 勇飛

 「介護の悩み お伺いします」。若松区浜町2丁目で今年6月にオープンしたカフェ「OhaNa Coffee」の壁には、こんな張り紙がある。店主の園田忍さん(47)は介護福祉士の資格を持ち、介護や福祉の仕事に長く携わってきたが、コーヒー好きが高じて地元でカフェを構えた。地元の人たちにおいしいコーヒーを味わってもらうだけでなく、これまでの経験を生かして、お年寄りや介護をする家族もほっとできる居場所を目指している。

 園田さんは29歳の時に北九州市内の介護施設の事務職員として働き始め、その後、介護福祉士の資格を取得。介護施設や老人ホームで働いてきた。

 もともとコーヒーが好きで、2017年2月に旅行先の沖縄県で偶然立ち寄った専門店で飲んだコーヒーにほれ込んだ。昨年10月に退職。このコーヒー店に頼み込んで3カ月間修業させてもらい、生まれ育った若松区でカフェを開いた。

 仕事を辞めても介護の相談に乗ろうとしているのは、終わりがない介護の苦労や秘めた思いに現場で接してきたからだ。

 店名の「ohana」はハワイ語で「家族、仲間」という意味。開店して約3カ月がたち、少しずつ常連さんも増えてきた。園田さんと話そうと、多い日には1日3回も来店する高齢者もいる。悩みや愚痴を聞いた時には「秘密厳守」を心掛けている。

 園田さんは「介護や福祉には答えがないことが多い。愚痴でもいいので話をして、すっきりして帰ってもらえたら」と話している。

 店の営業は午前9時~午後6時。木曜日は定休日。 (米村勇飛)

 

福岡県の天気予報

PR

PR

注目のテーマ