点字ブロック消えた 熊本の市有地、10メートル超 サクラマチ関連工事で埋める

西日本新聞 社会面 古川 努

アスファルトに埋もれて途切れた点字ブロック=19日午前、熊本市中央区 拡大

アスファルトに埋もれて途切れた点字ブロック=19日午前、熊本市中央区

 熊本市の中心市街地に14日開業した大型商業施設「サクラマチ クマモト」周辺の市有地で、視覚障害者を誘導する点字ブロックが工事でアスファルトに埋まり、途切れた状態になっている。市は、工事を行った九州産業交通ホールディングス(HD)=熊本市=傘下の開発会社に改善を求めている。

 交差点からつながる点字ブロック。たどっていくとサクラマチの手前で突然途切れる。別ルートも同様で、途切れた区間は短くて数メートル、長い区間は10メートル以上もある。市都市政策課によると、開発会社が段差解消の工事を行い、点字ブロック上をアスファルトで塗り固めたのが原因という。

 市は工事が完了した12日の現地確認で事態を把握。その場で開発会社に点字ブロックの再設置を強く求めたが、「資材の確保ができていない」として20日現在、改善されていない。同HDは西日本新聞の取材に対し「月内には再設置する予定」と回答した。

 近くでは、迂回(うかい)用の仮設点字ブロックを設置せずに路面工事が行われた例もあり、同課は「当然すべき配慮が足りない。強制力はないが、国のガイドラインに準じて点字ブロックを設置すべきだ」とし、早期設置を再度求める考え。

 熊本県視覚障がい者福祉協会(同市)は「視覚障害者は点字ブロックが頼り。1枚抜けただけで不安になり、10メートルも途切れたら先へ進めない。仮設の点字ブロックの設置や誘導員の配置を求めたい」としている。 (古川努)

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