『「西郷隆盛」を子どもにどう教えるか』 山元研二 著 (高文研・1620円)

西日本新聞 くらし面

 歴史上の人物として屈指の人気を誇る西郷隆盛を「偉人」から解放し、学校教育の中で再評価を試みる。志士時代、流刑先の奄美で島民への圧政や黒糖収奪を告発しながら、後に黒糖の専売制維持を主張した「変節」をはじめ、いわゆる征韓論の舞台裏、西南戦争での西郷軍の暴虐行為などを史実に即して論じている。西郷の批判本は初めてではないが、著者は西郷の神格化の度合いが「天皇以上」という鹿児島の中学校社会科教師。子どもに教える上で「等身大の実像」を見据えたいと、執筆動機を語る。

PR

読書 アクセスランキング

PR

注目のテーマ