熊本市民病院で完成記念式典 地震で被災、建て替え

西日本新聞 熊本版 古川 努

 2016年4月の熊本地震で被災し、移転・建て替えを余儀なくされた熊本市民病院(同市東区)で21日、10月1日の開院を前に完成記念式典と内覧会があった。地震後、転院先で亡くなった合志市の宮崎花梨(かりん)ちゃん=当時(4)=の両親も遺影を手に出席し、「たくさんの命を守り、愛される病院になってほしい」と願った。

 式典には医療関係者ら約190人が出席。大西一史市長はあいさつで「多くの命を守るはずの市民病院が大きく損傷し、入院患者310人が転退院を余儀なくされた」と被災当時を振り返り、「一生懸命に生きようとしている、まだまだこれから輝くであろう命を巻き込んでしまった」と遺族への償いの言葉を述べた。

 花梨ちゃんの父貴士さん(40)と母さくらさん(40)は、面会設備が整った小児病棟や明るい子ども外来を歩き「二度と同じことを繰り返してはいけないし、忘れてはいけない。新しい病院でも伝えていって」と望んだ。

 熊本地震の反省を踏まえ、地上7階建ての新病院は免震装置や非常用発電機を備える。10月7日から新病院で診療が始まる。(古川努)

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