大雨被災、大町町の太鼓響く 佐賀市で第2回県伝承芸能祭

西日本新聞 佐賀版 北島 剛

 県内各地で継承されている舞や浮立(ふりゅう)などが一堂に会する「第2回県伝承芸能祭」が23日、佐賀市日の出1丁目の市文化会館で開かれた。8月の記録的大雨で被害を受けた大町町から「大町聖(ひじり)太鼓」が出演して、支援への感謝の思いを込めた元気な音色を響かせた。

 大町聖太鼓は1990年、町の活性化などを目指して誕生した。「聖太鼓の会」は現在、小学生から高校生までメンバー16人が、町内の鉄工所跡で練習を続けている。小学生と中高生の2チームがある。

 8月28日の大雨では、練習場に土砂が流れ込む被害に遭ったが、太鼓は別の場所に偶然移していて無事だった。直後の9月1日にあった太鼓コンクールの県大会は十分な練習ができないまま臨んだものの、中高生チームが九州大会(12月・佐賀市)の出場権を手に入れた。

 県伝承芸能祭では3曲を披露した。中高生チームが新曲を演奏した。チームを引っ張る高校3年の堤早紀子さん(17)と佐藤喜美さん(18)は「練習より上手にたたくことができた」と笑顔を見せた。諸石一三会長(72)は「いつもより集中力があった。思い切りやってくれてうれしい」と子どもたちの熱演を褒めていた。

 今回2回目となる同祭は、約5800人が来場。宿(しゅく)の鉦(かね)浮立(鳥栖市)や見借(みるかし)浮立(唐津市)など県内15団体と県外から長崎龍踊(じゃおどり)(長崎市)と芸北神楽(広島県安芸高田市)が出演した。会場では、浮立面彫りの実演や三味線などの楽器体験コーナーが設けられた。(北島剛)

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