大川市で銀ウナギ?捕獲 伝習館高自然科学部が放流

西日本新聞 筑後版 森 竜太郎

 産卵のために河川を下る「銀ウナギ」とみられる大型のニホンウナギがこのほど、大川市一木のクリークで見つかった。柳川市の掘割へのニホンウナギ復活を目指し、九州大と共同研究を続ける県立伝習館高自然科学部の顧問、木庭慎治教諭は銀ウナギだと断定したうえで、「クリークでの確認は最近では珍しい」としている。

 見つかったウナギは体長約70センチ、重さ約600グラムの雌。体色が銀色に光り、胸びれが黒く、目が大きいなどの特徴がある。

 大川市幡保の自動車整備業、江上友勝さん(72)が8月20日、筒状の漁具「ロウゲ」で捕獲。しばらくはタライに入れていたが、今月14日、ウナギ研究で知られる自然科学部に持ち込んだところ、特徴から銀ウナギと判断された。

 捕獲場所より下流は河川とつながっていないため、同部は18日、個体識別用のマーカーを注入した上で柳川市の沖端川に放流した。

 ニホンウナギは日本から数千キロも離れたマリアナ諸島西方海域で生まれ、東アジアの河川までやってきて育つとされる。10年ほどで成熟して河川を下る大型の個体が銀ウナギとされるが、高級食材としても珍重され高値で取引されている。江上さんは「子どものころからウナギを捕っているが、確かにここまで大きく、銀色のウナギはあまり見かけない」と話す。

 外海に出たウナギはおよそ半年かけてマリアナ海域の産卵場に戻る。雌は約300万粒の卵を産み、雄は精子を放出して、その一生を終えるという。木庭教諭は「銀ウナギはウナギ資源回復のため特に貴重な存在。捕獲した場合は河川に戻してやってほしい」と呼びかけている。(森竜太郎)

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