色調が青空のように明るい、景観をあまり損ねない、顔料が比較的安い…

西日本新聞 オピニオン面

 色調が青空のように明るい、景観をあまり損ねない、顔料が比較的安い…。青色が主流になった理由は諸説あるようだ。ブルーシート。青は安心や安定感を醸し出す色ともいわれる。信号機の青が典型例か

▼ただし、屋根や壁がブルーシートで覆われた家々が広がる光景は痛々しい。9日に千葉県に上陸した台風15号の爪痕。これに続いて今度は17号が列島を襲い、九州でも停電などで生活が大混乱した

▼15号による千葉県の家屋被害は当初、内閣府のまとめで100戸未満とされていた。ところが、被害は1万戸を超え、停電や断水が10日以上続く地域も。これに青ざめたのは政府にほかなるまい

▼菅義偉官房長官は政府の備えは万全だったとしつつ、15号の被害について初期対応を詳しく検証すると言う。どうやら国の責任は脇に置いて電力会社や自治体の姿勢を追及したいようだ。それでは虫が良すぎないか

▼野球用語にシートノックがある。野手が全員守備位置についてノックを受けることだ。安倍晋三首相による内閣改造は台風上陸直後の11日。大幅な閣僚の入れ替えで守備に隙がなかったか

▼今度の17号についても、警戒態勢や被害状況の確認などに抜かりがなかったか、検証が必要だろう。青には未熟の意もある。青年、青二才…。無論、閣僚がこれでは困る。何があろうと政治は結果責任の世界。「青天のへきれき」などという言葉は禁句である。

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