農林水産被害 127億円 大町の油流出分含む 8月の大雨、県発表

西日本新聞 佐賀版 北島 剛 梅本 邦明

 県は24日、8月の記録的大雨による県内の農林水産関係の被害額が約127億円に上ったと発表した。被害額には大町町の鉄工所から流れ出た油の被害も含まれる。県農政企画課によると、昨年の西日本豪雨での県内被害額(約129億円)に匹敵する数字という。

 被害の内訳は、水稲や大豆の冠水、土砂流入など農畜産物6384ヘクタール(10億5536万円)▽コンバインの故障など農業施設・機械591件(13億6321万円)▽農地1381カ所(35億4699万円)▽ため池や水路など土地改良施設1384カ所(48億6646万円)▽林地147カ所(9億2千万円)▽林道163路線(9億3千万円)▽ノリ乾燥施設の浸水など水産関係18件(2300万円)。

 集計は24日午前8時半時点で、今後の調査で被害額が増える可能性がある。(北島剛)

 

油被害の稲刈り開始

 8月の記録的大雨で油被害に遭った大町町の田んぼで24日、焼却処分するイネの刈り取りが始まった。県は約2週間で全ての刈り取りを終え、土壌に問題がないかを調査する。

 県によると、流出した油が混じった水に漬かった田んぼは約26ヘクタール。刈り取ったイネを焼却する処理場が決まらず、当面は田んぼにイネを仮置きする。田んぼからイネが運び出されたら土壌調査に入り、約3、4週間かけて分析。その結果を踏まえて土を入れ替えるかどうかを決める。

 この日は、町から委託を受けたJAさがの職員が、油が流れ出た佐賀鉄工所東側の田んぼで作業。専用の農業機械でイネを刈り取って梱包(こうぽう)した。

 JAさが杵藤エリア営農部の柏木数裕部長は「手塩にかけて育てたイネが一瞬にしてこういった形になり非常に残念。営農再開に向けて少しでも力になりたい」と話した。(梅本邦明)

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