学校跡地でシイタケ栽培へ 運動場や校舎活用「指折りの産地に」 山口の企業、宮若市と貸借契約

西日本新聞 筑豊版 丸田 みずほ

 宮若市の旧山口小跡地で、農業事業などを手掛ける「エムズホールディングス」(山口県長門市)がシイタケのハウス栽培に取り組む。校舎や体育館を活用するだけではなく、将来的には校外にもハウスを構え、シイタケ生産の拠点とする考えだ。

 旧山口小は2017年3月に閉校。関東でシイタケ生産を行っており、別の場所を探していた同社の村田武博社長(57)が、利用できる廃校施設の情報を集約し、一覧にして公表する文部科学省の「~未来につなごう~『みんなの廃校』プロジェクト」で同小を知った。村田社長は「九州道の若宮インターチェンジまで車で5分程度で、福岡都市圏にも近い。高台にあるため災害で被害を受ける可能性も低い」と進出を決めたという。

 8月9日に市と定期建物賃貸借契約を締結。建物面積は校舎や体育館、倉庫が延べ約2300平方メートル、土地面積が約9400平方メートル。契約期間は今月1日から5年。

 村田社長によると、まず運動場にハウス1棟(240平方メートル)を建てて菌床栽培を始め、20年2月までに10棟に増やす予定。8月14日には現地で農業生産法人を設立しており、郊外の遊休農地を借りる交渉も進めている。21年までに校内のハウスを含めて計70棟に拡大する予定で、年間1658トンのシイタケ栽培を目指す。

 校舎1階は事務所やミーティングルームとし、2階の各教室は菌の熟成室として活用する。体育館は収穫後のシイタケの包装室として整備し、菌床の製造工場と木材チップ置き場は校外の借地に設置する。総事業費は約2億円。地元を中心に60人程度の雇用を見込んでいる。村田社長は「全国でも指折りのシイタケ産地にしたい」と話している。 (丸田みずほ)

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