生まれて初めて41歳で「ナンパ」のようなことをした

西日本新聞 社会面 佐々木 直樹

 生まれて初めて41歳で「ナンパ」のようなことをした。声を掛けた相手は、同じ集合住宅に住む顔見知りの高齢女性。駅前で重そうに買い物袋を抱える姿を見かけ、手伝いをした際にお茶に誘った。

 袋の中身の大半がレトルト食品だったことが気になったからだ。おせっかいだと思いつつ、故郷の母が独り暮らしなこともあって高齢者の孤食が気になってしまう。話を聞いてみると、独り暮らしでスーパーやコンビニで買った総菜や菓子パンで済ませることも多いという。「一人で食べてもおいしくないけん」。諦め気味の言葉が耳に残った。

 記者になって20年近く、記事を書くだけでなく、実際に行動できることはないかと考え続けている。1人支局勤務時代には、独居高齢者と定期的に朝食を食べる会を企画した。できそうなことから、やってみようと思う。次はこう声を掛けてみようか。「一緒にご飯を食べませんか」と。 (佐々木直樹)

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