直方北九州自転車道 11月17日に開通 記念イベント多彩に

西日本新聞 筑豊版 安部 裕視

 遠賀川や響灘沿いを走る「直方北九州自転車道」が11月17日に開通する。県が整備を進めてきた犬鳴川の渡河橋(長さ64メートル)を含む0・9キロの区間が完成し、直方市溝堀から北九州市若松区安屋までが長大なウオーターフロントのサイクリングロードとしてつながる。

 開通を記念し、河川敷やコースでさまざまな記念イベントが開かれる。

 当日午前9時から直方市役所前河川敷広場で開通セレモニーがあり、同10時から「リバーサイドポタリング遠賀川in直方」と銘打ったコース走行や元プロロードレーサー三船雅彦さんによるトークのほか、自転車教室、地元グルメや雑貨販売を含めたマルシェなどを展開する。

 コース走行は(1)「海までコース」(往復35・0キロ、中学生以上で定員300人、参加費一人2千円)=直方市役所前河川敷広場-芦屋町・遠賀川魚道公園(2)「親子コース」(16・4キロ、小学4年生以上で100人、1400円)=同-中間市・中島。直方市や鞍手町などがコース途中に設けるエイドステーションで特産品を提供する。

 参加申し込みはスポーツエントリー専用サイト=https://www.sportsentry.ne.jp/event/t/80583=で、定員に達し次第、締め切る。

 イベントの問い合わせは、県直方県土整備事務所企画班=0949(58)5698。

 直方北九州自転車道は、全長34・6キロ。飯塚直方自転車道(12・2キロ)や遠賀宗像自転車道(33・9キロ)と接続する。県内各地域を周遊する「サイクルツーリズム」を推進する県が直方-宗像間(約55キロ)をモデルルートの一つに設定。直方市も自転車道を活用した市内の周遊ルートづくりを進めている。

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■「遠賀川に沿って海へ走りたい」 遠賀川ポタリングラバーズ・神谷代表

 散歩を楽しむように、気の合う仲間と自転車でゆっくりと走る「ポタリング」。愛好する直方市の市民グループ「遠賀川ポタリングラバーズ」代表の神谷美栄さん(61)は「遠賀川に沿って早く海まで走りたい」と、「直方北九州自転車道」の開通日を待ち望む。

 犬鳴川の渡河橋を含む同自転車道の未開通区間の整備を、千人近い署名を添えて国や県に働き掛けたのが2009年6月。神谷さんは「橋の建設現場を自転車で毎朝のように見に行っている。開通まで10年かかった」と感慨深げだ。

 自転車での日本一周や九州一周を達成した2人の息子に刺激を受け、50歳を迎えたのを機に、スポーツサイクルに乗り始めた。今も旅から家に戻ったときの次男の姿が記憶に鮮やかだ。「子どもの顔から大人の顔になって家に帰ってきた。自転車にはものすごく大きな力があると感じた」

 福智山を望み、季節の花々や河川敷各所に立つ木々を眺めながら、遠賀川沿いを走る。そんなポタリングがルーティンになった。10年前、国土交通省遠賀川河川事務所長らに提出した文書にこう書いた。「世界に誇れる日本国内屈指の遊歩道(自転車道)の実現を強くお願いいたします」

 09年暮れ、未開通区間を一般道で走って交通事故に遭い、大けがを負って5カ月間の入院を強いられた。「犬鳴川を自転車で渡れたらこんなことには…。何としても実現を」と開通への思いを強めたという。

 「自転車のまち」を目指す直方市への提言も続けている。「自転車道を生かし、子どもや親子が走ることを楽しめるプログラムをつくれないか。まずは市民が走りたくなる道にし、外から人を呼び込めるような魅力を私たちもつくりたい」。愛車にまたがり、理想の「まち」を思い描く毎日だ。 (安部裕視)

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