レンタル棚で“古書店街” 小倉北区・メルカート三番街 20人が「兼業店主」

西日本新聞 北九州版

 古書店を開きたい人などがスペースを借りて営業する「小倉ブックレジデンス」が9月、小倉北区魚町のメルカート三番街に誕生した。現地で古書店と印刷店を営む山路弘大さん(38)が自らの売り場を減らし、希望者が棚をレンタルする形で営業をスタートした。大学院生や会社員ら「兼業古書店主」約20人が商品の品ぞろえや価格設定に頭をひねりながら経営に挑戦している。

 ビジネス書中心の棚や漫画が並ぶ棚…。出店者によって品ぞろえはさまざまだが、棚のネームプレートを前にすると、出店者の人柄を想像してしまう。小倉北区の40代女性は棚を「街とネコの本屋さん」と名付け、街歩きや猫の写真を載せた本を中心に扱っている。女性は「古本店経営は夢だった。売り上げを伸ばして将来的には販売する棚を増やしたい」と声を弾ませた。

 山路さんは7月、技能を教えたい人と学びたい人をマッチングする会員制交流サイト(SNS)「ストアカ」を利用し、古本の仕入れや発送方法などを講義した。受講者に1カ月無料で棚を貸し出す提案をしたところ、希望者が相次ぎ、受講生の一部に自分の棚を区切って貸し出し始めた。

 貸出料は月額は千~2500円。印刷店の仕事の傍ら山路さんが店番をしている。売り上げの10%が山路さんの取り分で、残りは出店者が得る仕組みだ。

 働き方は多様化し、副業を解禁する企業も増えてきた。山路さんは「アマゾンで相場を確認しながら値付けする人もいる。副業に挑戦するきっかけとしても利用してほしい」と話していた。現在、約20の棚が空いており、講義の受講生に利用を呼び掛けている。

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