ラグビーW杯、敵は「渋滞」 会場周辺マイカー禁止に 福岡市で九州初戦

西日本新聞 一面 坂本 公司

 ラグビーワールドカップ(W杯)の九州での初めての試合となるイタリア-カナダが26日、福岡市博多区のレベルファイブスタジアムで行われる。大会関係者が気をもむのが、会場周辺の交通渋滞対策だ。昨年11月、大分市であったサッカー日本代表戦は渋滞で選手の到着が遅れ、試合開始に間に合わない観客が続出。計10試合がある福岡、大分、熊本3市の関係者は円滑な輸送に向け、会場周辺へのマイカー乗り入れ禁止の周知に力を入れている。

 「初めて会場を訪れるファンも含め、全員がキックオフに間に合うように」。福岡県や福岡市、経済団体でつくる福岡開催推進委員会の担当者はこう話す。

 レベルファイブスタジアム前の道路は片側1車線。観客は約2万人を見込み、マイカーで来場しようとすれば、渋滞発生は避けられない。試合開始(26日と10月2日は午後4時45分、10月12日は同7時45分)の2時間前から、会場前の道路はタクシーを含め車両通行止めとなる(試合中は一時解除)。会場周辺だけではなく3町に及ぶ広いエリアを「混雑予想範囲」として示したチラシを配布し、車両流入を抑えようと協力を求める。

 観客には(1)試合開始の3時間前から市営地下鉄福岡空港駅を5~15分間隔で出発する臨時直行バスの利用か徒歩(2)粕屋、志免両町に計3カ所設ける臨時駐車場でシャトルバスに乗り換える「パークアンドライド」(事前予約制)-などを案内する。

 会場周辺からのマイカー排除の背景には、関係者らが教訓とする出来事がある。大分市のW杯試合会場「昭和電工ドーム大分」で行われたサッカー日本代表戦は、会場近くの駐車場に向かう観客の車などで渋滞が起き、試合開始時、多くの観客は会場の外だった。今大会の20日の開幕戦も日本代表が渋滞に巻き込まれ予定の到着時間より遅れた。

 会場周辺以外でも対策を講じる。JR博多駅前の特設広場「ファンゾーン」。観戦前に盛り上がりたいラグビーファンらが集まるとみられ、甲冑(かっちゅう)姿の「福岡おもてなし武将隊」が試合開始2時間45分前から「いざ、出陣!」などと気勢を上げるパフォーマンスを行い、早めに会場に向かうよう促す。推進委は「できる限りの対策はやってきた。当日も気を引き締めたい」。

 大分市と熊本市では、それぞれ地元自治体などでつくる団体が「できるだけパークアンドライドの利用を」と呼び掛ける。JRの大分、熊本両駅などからのシャトルバスが輸送できなくなるのを防ぐためという。大分県は、博多-大分のJR特急の混雑が予想されるとして、「県内での前泊」を勧めている。 (坂本公司)

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