国境超えた大声援 九州初戦、スタンド熱狂 福岡市 ラグビーW杯

西日本新聞 中原 興平 横田 理美 西村 百合恵

 ついに九州の地で、ラグビー世界一を決める戦いの幕が開いた。26日、福岡市博多区のレベルファイブスタジアムで行われたラグビーワールドカップ(W杯)のイタリア-カナダ戦。国内外のファンはもちろん、ラグビーになじみが薄かったという人たちもスタンドに詰め掛け、迫力あるプレーに大声援を送った。

 各国のチームが集うW杯とあって、試合前から会場周辺に集まったファンは国際色豊か。英国人の大学教授イアン・ラックストンさん(62)=北九州市戸畑区=は「イタリアは故郷と同じ欧州、カナダには親戚がいる。どちらを応援しようか…」と思案顔。カナダのベン・ルサージュ選手の母マギーさんは、同国トロントから応援に駆け付けた。「福岡は、人は優しく街もきれい。ラーメンもおいしい」と話した。

 打ち鳴らされる太鼓の音とともに選手が入場すると、スタンドは大喝采。九州トップクラブリーグ所属の玄海タンガロアでプレーする中村俊介さん(26)=福岡市=は「盛り上がるか心配だったけれど、大勢が来てくれてうれしい。この瞬間を待っていたんです」。

 試合は格上のイタリアがリードする展開。ラグビー観戦は初めてという福岡県大野城市の会社員曳地高宏さん(39)は「迫力のプレーに目が離せない」と、攻守の入れ替わりの激しさに驚いた様子。劣勢のカナダが好機を迎えると、会場からは「カナダ」コール。同市の会社員松永清太さん(42)は「感動的。これがW杯なんですね」と喜んだ。

 スタンドではカナダのキャンプ地、同県春日市の天神山小5年生約150人が国旗を手に声援を送った。宮田七菜子さん(10)は「大勢で応援するのは初めての感覚。楽しかった」と興奮していた。

 2人の子どもと訪れた福岡市早良区のパート従業員藤井美穂さん(45)は、混雑を避けるため試合開始の2時間前に会場入り。「ビールもジュースもスムーズに買うことができた」と笑顔を見せた。今後、大分市であるニュージーランド戦なども観戦予定で「たっぷりW杯を楽しみたい」。(中原興平、横田理美、西村百合恵)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ