休憩・カフェスペースを 有明高専生が活用法提案 宮原坑に残る炭鉱社宅

西日本新聞 筑後版 吉田 賢治

 世界文化遺産に登録されている宮原坑(大牟田市宮原町)で25日、市内で唯一残る炭鉱職員住宅の「白坑社宅」(鉄筋コンクリート2階建て)の活用法を有明高専の学生が発表するイベントが開かれた。市から相談を受けた建築学専攻科2年の宮崎遥さん(21)が、休憩できるカフェスペースに内部を改修し、展示棚などを設ける案を説明した。市は今後、宮崎さんのアイデアも取り入れ、来場者増につなげたい考え。

 市によると、宮原坑(1931年閉坑)そばの白坑社宅は、59年にかけて三池炭鉱の管理職員向けに25棟建てられた。1棟に2戸、計50世帯分あった。間取りは各戸に1、2階部分があるメゾネット式の2DK。当時としては最先端の水洗トイレ付きで、三池炭鉱の一般的な木造長屋に比べると高級感があった。

 白坑社宅は順次解体された。三池炭鉱閉山後の2000年まで使われ、現在は1棟だけが残っている。

 社宅を管理する市は、希望者に公開しているが、一部が荷物類の物置になるなど有効活用されていない。

 世界文化遺産に登録された2015年度と比べ、宮原坑への来場者は3分の1以下に減っている。このため市は、観光客を増やすため、新たな活用策を有明高専の創造工学科の正木哲講師に相談した。ゼミ生の宮崎さんが中心となり、約1カ月かけて考えたという。

 宮崎さんは、社宅西側の世帯の1階に、現在は屋外のテントに設けている休憩・カフェスペースを移すことを提案。荷物類は階段下や浴室に収納し、東側世帯全体を公開できるようにする工夫も示した。カフェに置くベンチや椅子を地元住民と作るワークショップの開催も呼び掛けた。

 市はワークショップを10月19日に開く。「地元の人もコミュニティー空間として利用できる場所にしてほしい」と宮崎さんは期待する。 (吉田賢治)

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