「知の巨人」末松謙澄に迫る 行橋出身の外交官 「考える会」が発足

西日本新聞 北九州版 石黒 雅史

 明治期に外交官、政治家として活躍した行橋市出身の末松謙澄(1855~1920)が来年で没後100年になるのに合わせ、市内の文化人らが「末松謙澄を考える会」を発足させた。これまで政治家や官僚として紹介されてきたが、「源氏物語」を世界で初めて英訳するなど文化的な功績も大きく、「知の巨人」ともいわれる末松の全体像に迫る。

 会は8月末に発足。市文化協会相談役の徳永文晤さんを会長に、歴史家や教育者など文化人約20人が加わった。末松の文化・芸術面の業績に光を当て、来年にかけて顕彰する取り組みを展開する。

 現時点では冊子の刊行、市民大学やふるさと歴史講座、歴史資料館講座への講師派遣、市報での連載、小中学校への出前授業などを計画している。

 また、末松をテーマに作品を募る第3回国際公募彫刻展「ゆくはしビエンナーレ2021」の事務局は11月9日午後2時~4時半、行橋商工会議所で、作家で国文学者の林望氏を招いて講演会を開く。演題は「独り日本を背負って立った男-末松謙澄」。末松と同じく英国のケンブリッジ大で学んだ林氏が、秀才末松の名前が今も大学で語り継がれていることなどを紹介する。講演後はパネルディスカッションもある。

 参加費千円(高校生以下無料)。定員150人(先着順)。申し込みは10月1日から電話、ファクス、公式サイトで受け付ける。市文化課=0930(25)1111、内線1167。 (石黒雅史)

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