筑後市の工場入れます 10、11月に「企業祭」スタンプラリー

西日本新聞 筑後版 丹村 智子

 幹線道路や電車の車窓から見える広大な工場やオフィス。あの中はどうなっているのか、気になったことはないだろうか。筑後市では、企業の敷地を開放し工場や事業内容を見ることができる「企業祭」を観光資源として生かそうとしている。10、11月には企業祭を巡るスタンプラリーも企画する。一体どんな体験ができるのか、一足先にのぞいてみた。

 工場の中には別世界が広がっていた。ロボットの「指先」で溶接の火花が飛び散り、一枚の鉄板が次第に立体的な部品となっていく。「ヤンマー建機」本社工場では、ショベルカー14種を製造。鉄板の切り出しから塗装、組み立てまでほぼ全ての工程を行っており、1日約80台が国内外の販売先に送り出されるという。

 企業祭では工場見学のほか、生産した機械に触れたりする機会もある。最も人気なのが、小型ショベルカーのアームを操作する乗車体験。例年希望者が殺到するため、今年は倍の6台準備するという。またショベルカーによる書道やだるま落としなどの実演も。現在同社の開発チームが猛練習中で、今年の出し物は「本番までヒミツ」とのこと。広報担当の平山泰之さんは「生産工場ならではの体験を楽しんで」と話す。

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 同社とはJRの線路を挟んで向かい側にある「クロレラ工業」でも、日本でここにしかない生産現場が見られる。敷地内に入ると、直径20~40メートルの丸いプールの中で、濃い緑色の液体がかくはんされている。この緑色が、健康食品の原料となる藻類の一種「クロレラ」で、無菌状態で一定時間培養した後、光合成を活性化するために屋外のプールで数週間育てるという。

 「クロレラって何?」。地域住民から、こうした声が大きく聞かれたことから、事業内容を知ってもらおうと14年前に始まった同社の企業祭。「クロレラや健康に関する知識を深めつつ、試食などの体験もできます」と同社総務部の田中賢太郎さん。企業祭では同社研究員による健康セミナーや、クロレラのパンやアイスクリームなどを販売。太鼓やバルーンアートのイベントを行うほか、とりめしなどを無料で振る舞う。

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 筑後市には規模の大きな工場が集まる。クロレラ工業の発祥の地は愛知県だが、良質な地下水に恵まれ冬もプールが凍結しないといった好条件から、71年に生産拠点を筑後市に開設した。市の企業誘致担当によると、かつて物流の主力だったJR沿線にあり、今は高速道路に近く、広大な土地も確保できるため製造業が多く進出してきたという。

 大型工場以外にも、しいたけ栽培の「武久」では、ふるまいだご汁や、しいたけ料理の販売、タイミングが合えば原木からの収穫体験もできる。ほかにもIH料理の実演や、地域の農産物販売など各種イベントがある。地域の意外な「特産物」を見つけに、足をはこんでみてはどうだろう。 (丹村智子)

【スタンプラリー対象の企業祭(いずれも筑後市)】

大藪組(長浜2043-1)

 10月5日午前10時~午後5時

ヤンマー建機(熊野1717-1)

 10月19日午前10時~午後4時

クロレラ工業(久富1343)

 11月2日午前10時~午後3時

恋ぼたる(尾島310)

 11月2~4日午前10時~午後4時

武久(長浜1529)

 11月3日午前10時~午後4時

JAふくおか八女筑後地区センター(上北島1217-1)

 11月10日午前9時~午後4時

 問い合わせは筑後市観光協会=0942(53)4229。

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