楽器寄付でふるさと納税 松浦市が九州初、税を控除 中学校の授業や部活で活用

西日本新聞 社会面 福田 章

 長崎県松浦市は10月1日から、使っていない楽器の寄付を全国に募り、楽器の査定額を税控除するふるさと納税を始める。集まった楽器は中学校の音楽の授業や吹奏楽部で活用する。同様の取り組みを全国4市町が行っているが、九州では初めて。

 市教育委員会によると、市内7中学校が所有する金管楽器、打楽器、弦楽器などは156台。3分の1の51台は修理が必要で、修理不能な楽器も12台ある。新たに購入する予算が不足しており、足りない楽器は近隣の3高校から借りているという。

 市は各中学校が求める楽器を専用ウェブサイトに掲載し、寄付を募る。寄付の申し出があれば、市が提携する専門家が楽器の状態を確認し、査定額を決める。返礼品はないが、感謝状を送る。寄付してもらった楽器を使った演奏会のCDを届けることも検討する。

 市によると、ふるさと納税制度で楽器の寄付を募っているのは、三重県いなべ市、北海道東神楽町、宮城県富谷市、埼玉県北本市。最も早い昨年10月に始めたいなべ市では、今年8月までに32都道府県から239件の申し込みがあり、112件が確定。平均査定額は2万6千円だった。担当者は「頂いた楽器を大切にする心の教育もできる」と話す。

 松浦市政策企画課は「当面は年度末まで募集し、状況を見ながら継続したい」と好反応を期待している。 (福田章)

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